山口、宮下 W杯代表入りアピール 岡山
シーガルズ セッター 宮下
 ( セッター宮下遥 スケッチ 美人 サポーター)

シーガルズ センター 山口
(センター山口舞   スケッチ 美人 サポーター)

今夏のワールドカップ(W杯)でのリオデジャネイロ五輪出場権獲得を狙うバレーボール女子日本代表は9日、姫路市の市立中央体育館で実施中の強化合宿を一般公開した。紅白戦などがあり、岡山シーガルズから選出されたセンター山口舞、セッター宮下遥は軽快な動きでW杯の正式メンバー入りへアピールした。
 合宿には、本年度の日本代表登録26人のうち、世界クラブ選手権に出場している久光製薬勢らを除く14人が参加。この日は午後から約2時間の練習が公開され、2セットが行われた紅白戦では、宮下が主将の木村沙織(東レ)や宮部藍梨(大阪・金蘭会高)らを率いゲームメーク。山口との切れ味鋭い速攻で観客をどよめかすなど順調な調整ぶりをうかがわせた。
 4月中旬からの合宿で、宮下が最も力を入れたのは「会話すること」という。初代表の選手が多く、トスのタイミングやプレーの癖などを把握する必要があったからだ。20歳ながら司令塔としての存在感も増しており、激励に訪れたシーガルズの河本昭義監督は「全日本になじんできたね」と頬を緩めた。
 日本代表は久光製薬勢らが合流した後、14人に絞り込まれ、26日開幕のモントルーマスターズ(スイス)、6月のブラジル遠征、7月のワールドグランプリ(日本など)に臨み、チームを仕上げていく。山口は「W杯で力を出すために、それまでの国際試合で実績を積みたい」と気を引き締めていた。