<全国高校野球>岡山大会   4強決まる
まるで松坂 創志 高田 

高校野球岡山大会24日の試合

▽準決勝
 ◇…マスカット…◇倉敷商—創志学園(10・00)光南—学芸館(12・30)

<全国高校野球>岡山大会   光南と学芸館が勝ち4強決まる

第97回全国高校野球選手権岡山大会第11日は22日、倉敷マスカットスタジアムで準々決勝の残り2試合があり、光南が2年ぶり、学芸館が4年ぶりの準決勝進出を決め、4強が出そろった。
 光南はエース広畑が8奪三振で1失点完投し、倉敷との好投手対決を制した。学芸館は宇地原の3適時打などで着実に得点を重ね、水島工に八回コールドで快勝した。
 また、応援団優秀校が発表され、岡山南、朝日、金光学園の3校が選ばれた。
 23日は休養日。第12日の24日は同スタジアムで午前10時から倉敷商-創志学園、光南-学芸館の準決勝が行われ、勝者が25日の決勝(午後1時開始予定)に駒を進める。
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<第97回全国高校野球>岡山大会 倉敷商、理大付降す 創志は金光振り切り4強 /岡山

<全国高校野球>岡山大会 倉敷商、理大付降す 創志は金光振り切り4強 /岡山

夏の全国高校野球岡山大会(県高野連、朝日新聞社主催)は21日、倉敷市中庄のマスカットスタジアムで準々決勝2試合があった。延長までもつれた第1試合は倉敷商が、今春のセンバツに出場した岡山理大付をサヨナラで降した。第2試合も接戦となり、創志学園が、追いすがる金光学園を振り切って勝利した。22日も同球場で準々決勝2試合があり、4強が出そろう。

 ▽準々決勝

岡山理大付 0030000000=3

倉敷商   0110001001=4

(延長十回)

 (岡)西山-藤井

 (倉)武並、田辺-角田

 ▽三塁打 角田(倉)

 ▽二塁打 石原、宗光、甲谷(岡)大杉(倉)

 倉敷商は二回、2死一塁から角田の右翼線三塁打で1点を先制。いったん逆転を許したが、七回に追い付くと延長十回、大杉の二塁打を足掛かりに1死満塁と攻め、相手の捕逸でサヨナラ勝ち。岡山理大付は三回、5連打などで3点を挙げ、相手を上回る13安打を放つも決定打を欠いた。

金光学園 000000001=1

創志学園 00000200×=2

 (金)多和、安富-井上

 (創)高田-石原貴

 創志学園は六回、1死満塁の好機を作り、石原貴が中前適時打で2点を先制した。先発の高田は相手打線に7安打を浴びながらも要所を抑え、リードを守り切った。金光学園は土壇場の九回、2死一、三塁から井上の左前適時打で1点差とする粘りを見せたが、後が続かなかった。

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 ■熱球

 ◇無念の幕切れ「悔いなし」 岡山理大付・西山雅貴投手(3年)

 十回裏、1死満塁のピンチでサインは直球だった。しかし、気持ちを込めて投げたボールは、捕手のミットには収まらなかった。本塁を駆け抜けていく倉敷商の選手をぼうぜんと見ていた。

 チームの絶対的なエース。昨年秋の中国大会では、先発した4試合全てに完投してチームを準優勝に導き、今春のセンバツ出場をたぐり寄せた。しかし、今年2月にアキレスけんを痛め、思うような練習ができなかった。

 相手の強さも応援も今までと異なり、「圧倒された」という甲子園。センバツは1回戦敗退に終わり、「もう一度行きたい」とこの夏に向け、球速の異なるカーブを投げ分ける練習を重ねた。右手の指先の黒くつぶれたまめが、その証しだ。

 無念過ぎる幕切れにも、試合後は「しぶとい打撃をするいいチームだった」と相手を褒めた。「楽しんで投球ができた。悔いはない」とすがすがしかった。

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2014年07月07日
2014夏の高校野球 全国49地区別観戦ガイド!=岡山の有望選手、大会展望
2014 夏 県大会 予想

7月14日-27日(倉敷マスカットスタジアムほか)



おかやま山陽の快腕・藤井評は赤丸印!

右の頓宮、左の小郷の長打力対決も必見



投手編

大粒の実が成るマスカット



 マスカットスタジアムに大粒の実が成ろうとしている。昨秋までは知る人ぞ知る存在だった藤井皓哉(おかやま山陽)が、今春の快投でスカウトの評価は赤丸急上昇だ。最速145キロのストレートはズドーンと打者に襲いかかるような迫力があり、ピンチにも動じないふてぶてしさからも、ただ者ならぬ雰囲気が漂う。



 大粒の実といえば、187センチ右腕・末永海人(創志学園)からも目が離せない。今春は雨中の準々決勝で関西に集中打を浴びて涙をのんだが、長いリーチを生かした高角度の球筋はさらに勢いがアップ。徐々に視野の広い投球術も覚え始めており、夏の最盛期に向けて準備は整いつつある。



 関西は、野手としても注目の143キロ左腕・逢澤峻介の安定感が格段にアップ。左腕からのチェンジアップが光る田中雅之、威勢のいい1年生右腕・小郷賢人らも頭角を現しており、ともに140キロ超の球速を叩き出すなど、投手陣に厚みが出てきた。



 春の岡山大会準決勝で競演した左右両輪も面白い。うなるようなストレートで強打の岡山理大付を5安打完封した右の福田通崇(倉敷商)、破壊力ある球で攻めまくる左の小寺兼功(岡山理大付)は、ともに投げっぷりが見事ではまればとんでもない快投もあり得る。



 そのほか、角度のある球をテンポよく投げ込む家森雄誠(玉島商)、サイドハンドからキレで勝負する水川友妥(岡山城東)は、ともに打たせて取るタイプ。逆にほどよい荒々しさがいい2年生右腕・宮崎翔(倉敷)、球に勢いがあるパワフル右腕・堂前仁貴(作陽)も面白い存在で、それぞれの持ち味にも期待が高まる。



打者編

凄みを増した左右の強打者



 晴れの国おかやまの大地で養分を蓄えた左右の強打者が凄みを増している。右の頓宮裕真(岡山理大付)は、3月上旬の練習試合で2試合連続弾をマーク。うち1本は推定140メートル級の圧巻弾を左中間にぶち込んだ。地を這うような猛送球に加え、扇の要としての役割も著しく進化を遂げており、勢いは止まりそうにない。



 左の筆頭株は、今春から4番に座る小郷裕哉(関西)だ。今春の芳泉戦で2打席連続弾をマークし、4月末現在で高校通算27本塁打とここへきて迫力がアップ。本人は「本塁打は狙っていない」というが、ライナー性の弾道がグングン伸びてスタンドインする。さらに関西には、投手を兼任する切り込み隊長の逢澤峻介、ハードパンチャー・土井慎二など、高い潜在能力を持つ逸材がひしめく。



 今春、マスカットスタジアムの左中間へ圧巻弾を放った申瓊鉉と強烈なスイングが際立つ中野智隆の岡山県共生コンビは旧チームから主軸を担っており、他校も厳重に警戒している。



 ほかにもインパクトの強いスイングで昨秋から本塁打を量産する菅野哲平(創志学園)、機敏な動きで名門を引っ張る天才肌の遊撃手・上川畑大悟(倉敷商)、巨漢ながら豊富な運動量を誇る秋田宙(興譲館)、勝負強い打撃に定評がある中藤奨悟(金光学園)らは、それぞれの持ち味で観客の視線を釘づけにすることだろう。


大会展望


戦力充実の関西を追走するのは?



春の王者・関西に勢いが出てきた。小郷、逢澤ら甲子園経験者が残り、もともと攻撃力に定評があったが、「春は継投でいく」(江浦滋泰監督)と投手陣を競わせたことで、さらに戦力が充実してきた。秋の王者・創志学園、春ベスト4のおかやま山陽は、ともにプロ注目の投手を擁しているだけに、いかに打線が援護できるかがカギになりそう。さらに秋春連続で岡山大会準Vの倉敷商、タレントが揃う岡山理大付らも投打のバランスがとれており、抜け出す力はある。

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