“松坂2世”創志学園・高田  負ける 学芸館が頂点、夏初の甲子園へ

(  全国ニュースでは、 「“松坂2世”創志学園・高田  負け」を報じるテレビも(例 TBS サンデーモーニングなど))
まるで松坂 創志 高田 

創志学園の最速150キロ右腕・高田萌生(ほうせい)投手(2年)

横浜高時代の松坂大輔(現ソフトバンク)をほうふつとさせる投球フォームから快速球を投げ込む高田
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<第97回全国高校野球>岡山大会 岡山学芸館、夏つかむ 創志学園に逆転初V /岡山


 夏の全国高校野球選手権岡山大会(県高野連、朝日新聞社主催)は25日、倉敷市中庄のマスカットスタジアムで決勝があり、岡山学芸館が創志学園を6?5で降して初優勝を飾った。試合は、前半の投手戦から一転、終盤は激しく点を取り合う展開となり、岡山学芸館打線が準決勝に続いて驚異的な粘りで逆転劇を演じた。岡山学芸館が出場する全国大会は、8月6日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

 ▽決勝

岡山学芸館

  000000033=6

  000020120=5

創志学園

 岡山学芸館は3点を追う八回、2死一、二塁で畑口が右中間に2点三塁打を放ち、さらに相手の暴投で同点。2点を奪われて追い詰められた九回には、先頭の岡本からの3連打で無死満塁とし、4番の喜納智が走者一掃の三塁打を放って、逆転に成功した。

 創志学園は五回に2死から小道、石原弘の連続適時二塁打で2点を先制したが、好投していた先発・高田が八回につかまり、後を受けた二番手の久留も打たれた。

 ◇「即席応援団」、創志を後押し

 ○…創志学園の応援スタンドには、系列の環太平洋大(東区)からマーチングバンド部のメンバーが駆け付け、創志学園の吹奏楽部や野球部の部員らと「即席応援団」を結成。準決勝の直前に1度全体練習しただけながら、息の合った演奏や掛け声でグラウンドの選手たちを後押しした。マーチングバンド部の同大4年、海田晃平部長(21)は「全力でプレーする後輩の頑張りに応えられるような大応援を届けたい」。そのお陰もあって一時は試合を優位に進めたが、結果は惜敗。試合後は温かい拍手で選手たちをねぎらった。

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 ■熱球

 ◇仲間を信頼、投打の要 岡山学芸館・宇地原海斗投手(3年)

 エースながら背番号は「6」。マウンドを守り、打順も5番を任される。遊撃手としても、山崎慶一監督から「お前が厳しいことを言っていけ」と内野のまとめ役を期待されてきた。押しも押されもせぬチームの柱だ。優勝の瞬間、マウンドにいた。

 玉野光南打線を4安打に抑えて完投した前日の準決勝から続けての先発。五回に相手に先取点を奪われても、一緒に練習を重ねてきたバックと自慢の打線を信じ、「不思議と負ける気がしなかった」。疲れの見えた七回、いったんマウンドを譲って遊撃の守りについたが、「またいつでも行ける」と気持ちの準備はできていた。

 沖縄県出身で、九回に逆転の3点三塁打を放った喜納智志選手(3年)も同郷。「ありがとう」の気持ちを表すように九回裏はきっちりと3人で抑えてともに喜び合った。

 甲子園でも攻守の要としての役割は変わらない。「対戦できるといい」と沖縄代表との対戦も楽しみだ。

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学芸館が頂点、夏初の甲子園へ

 第97回全国高校野球選手権岡山大会最終日は25日、倉敷市のマスカットスタジアムで出場59校の頂点を決める決勝があり、学芸館が創志学園を6-5で下し初優勝。前身の全国中等学校優勝野球大会が始まって100年の節目に、夏の甲子園初出場を決めた。
 学芸館は2度の劣勢をはね返す驚異的な粘りで、3時間11分の激戦を制した。0-3の八回に畑口の2点三塁打などで同点。直後に2点勝ち越されたが、九回、岡本、藤原、後の3連打で無死満塁とし、主砲の喜納智が走者を一掃する左中間三塁打を放ち逆転した。
 前日の準決勝でも九回に2点差を逆転サヨナラ勝ちし、ノーシードから勢いを加速させ駆け上がった頂点。最後の打者を打ち取ったマウンドの宇地原のもとに、ナインが駆け寄り、抱き合って喜びを爆発させた。
 同じく初優勝を目指した創志学園は好投手を中心に終盤まで優位に進めただけに、悔しい準優勝となった。それでも真っ向からぶつかった好勝負にスタンドから温かい拍手が送られた。
 全国選手権は8月6日から15日間、兵庫県西宮市の甲子園球場であり、組み合わせは同3日に決まる。
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連日の逆転劇、学芸館初優勝

第97回全国高校野球選手権岡山大会最終日は25日、倉敷マスカットスタジアムで決勝があり、学芸館が九回に2点差を逆転し、創志学園を6-5で下し初優勝を飾った。甲子園出場は2001年センバツに続いて2度目で夏は初。岡山から夏の甲子園に初陣校が乗り込むのは、2001年の光南以来14年ぶり。
 ▽決勝学芸館000000033|6000020120|5創志学園▽三塁打
 畑口、喜納智▽二塁打
 後、本多、石原弘2、小道▽暴投
 宇地原、高田2
 【評】学芸館は八、九回に8長短打を集中させ、競り勝った。2点を追う九回は無死から3連打で満塁とし、喜納智が走者一掃の決勝三塁打を放った。0-3の八回は2死一、二塁から畑口の2点三塁打と暴投で同点。劣勢ムードを一変させたのが効いた。連投の宇地原は七回途中に降板しながら八回に再登板し、終盤の逆転劇につなげた。
 創志学園は同点の八回1死満塁から久留の2点打で勝ち越しも水泡に帰した。五回は小道、石原弘の連続二塁打で2点先制するなど流れをつかんだが、主戦高田が八回に捕まり、継投も相手の勢いをそぐことはできなかった。
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学芸館V伝える 新聞社 号外配る

学芸館高校の甲子園出場を伝える山陽新聞の号外が25日夕、JR岡山、倉敷駅で配られ、同校にも届けられた。
 A3判のカラー刷り片面。「学芸館甲子園へ」の大見出しと、九回表に主砲喜納智が逆転の三塁打を放った場面を捉えた大写真を掲載し、熱戦の結果を伝えた。
 岡山駅では午後5時半ごろから社員ら5人が配布。紙面を広げた関西高校1年男子(16)は「すごい試合展開だった。岡山の代表として頑張ってほしい」と話した。
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2014年07月07日
2014夏の高校野球 全国49地区別観戦ガイド!=岡山の有望選手、大会展望

7月14日-27日(倉敷マスカットスタジアムほか)

2014 夏 県大会 予想


おかやま山陽の快腕・藤井評は赤丸印!

右の頓宮、左の小郷の長打力対決も必見



投手編

大粒の実が成るマスカット



 マスカットスタジアムに大粒の実が成ろうとしている。昨秋までは知る人ぞ知る存在だった藤井皓哉(おかやま山陽)が、今春の快投でスカウトの評価は赤丸急上昇だ。最速145キロのストレートはズドーンと打者に襲いかかるような迫力があり、ピンチにも動じないふてぶてしさからも、ただ者ならぬ雰囲気が漂う。



 大粒の実といえば、187センチ右腕・末永海人(創志学園)からも目が離せない。今春は雨中の準々決勝で関西に集中打を浴びて涙をのんだが、長いリーチを生かした高角度の球筋はさらに勢いがアップ。徐々に視野の広い投球術も覚え始めており、夏の最盛期に向けて準備は整いつつある。



 関西は、野手としても注目の143キロ左腕・逢澤峻介の安定感が格段にアップ。左腕からのチェンジアップが光る田中雅之、威勢のいい1年生右腕・小郷賢人らも頭角を現しており、ともに140キロ超の球速を叩き出すなど、投手陣に厚みが出てきた。



 春の岡山大会準決勝で競演した左右両輪も面白い。うなるようなストレートで強打の岡山理大付を5安打完封した右の福田通崇(倉敷商)、破壊力ある球で攻めまくる左の小寺兼功(岡山理大付)は、ともに投げっぷりが見事ではまればとんでもない快投もあり得る。



 そのほか、角度のある球をテンポよく投げ込む家森雄誠(玉島商)、サイドハンドからキレで勝負する水川友妥(岡山城東)は、ともに打たせて取るタイプ。逆にほどよい荒々しさがいい2年生右腕・宮崎翔(倉敷)、球に勢いがあるパワフル右腕・堂前仁貴(作陽)も面白い存在で、それぞれの持ち味にも期待が高まる。



打者編

凄みを増した左右の強打者



 晴れの国おかやまの大地で養分を蓄えた左右の強打者が凄みを増している。右の頓宮裕真(岡山理大付)は、3月上旬の練習試合で2試合連続弾をマーク。うち1本は推定140メートル級の圧巻弾を左中間にぶち込んだ。地を這うような猛送球に加え、扇の要としての役割も著しく進化を遂げており、勢いは止まりそうにない。



 左の筆頭株は、今春から4番に座る小郷裕哉(関西)だ。今春の芳泉戦で2打席連続弾をマークし、4月末現在で高校通算27本塁打とここへきて迫力がアップ。本人は「本塁打は狙っていない」というが、ライナー性の弾道がグングン伸びてスタンドインする。さらに関西には、投手を兼任する切り込み隊長の逢澤峻介、ハードパンチャー・土井慎二など、高い潜在能力を持つ逸材がひしめく。



 今春、マスカットスタジアムの左中間へ圧巻弾を放った申瓊鉉と強烈なスイングが際立つ中野智隆の岡山県共生コンビは旧チームから主軸を担っており、他校も厳重に警戒している。



 ほかにもインパクトの強いスイングで昨秋から本塁打を量産する菅野哲平(創志学園)、機敏な動きで名門を引っ張る天才肌の遊撃手・上川畑大悟(倉敷商)、巨漢ながら豊富な運動量を誇る秋田宙(興譲館)、勝負強い打撃に定評がある中藤奨悟(金光学園)らは、それぞれの持ち味で観客の視線を釘づけにすることだろう。


大会展望


戦力充実の関西を追走するのは?



春の王者・関西に勢いが出てきた。小郷、逢澤ら甲子園経験者が残り、もともと攻撃力に定評があったが、「春は継投でいく」(江浦滋泰監督)と投手陣を競わせたことで、さらに戦力が充実してきた。秋の王者・創志学園、春ベスト4のおかやま山陽は、ともにプロ注目の投手を擁しているだけに、いかに打線が援護できるかがカギになりそう。さらに秋春連続で岡山大会準Vの倉敷商、タレントが揃う岡山理大付らも投打のバランスがとれており、抜け出す力はある。
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岡山 高校野球
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